カンヌ映画祭最終日

t43em6m46y2006-05-28

いよいよカンヌ映画祭最終日。コンペ部門は日本時間本日深夜に発表になります。その前に、エキュメニック賞と国際批評家連盟賞の発表がありました。エキュメニック賞に輝いたのはアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の「バベル」。国際批評家連盟賞にはトルコのヌリ・ビルゲ・セイラン監督「IKLIMLER」が受賞しました。個人的には「アモーレス・ペロス」の監督であるイニャリトゥの「バベル」にパルムドールを受賞してほしいです。ちなみに写真は2001年に撮ったBMWショート・フィルムのプレミアにて、イニャリトゥとアン・リーと。下馬評が高いのは「バベル」「IKLIMLER」とペドロ・アルモドヴァル監督の「VOLVER」。期待していた「ドニー・ダーコ」(ジェイク・ギレンホールがいい!)のリチャード・ケリーの新作「SOUTHLAND TALES」は批判のコメントばかりで酷い書かれようですが(汗)。今回コンペ中唯一のアジア作品である中国映画「サマー・パレス」のロウ・イエ監督は審査員に中国人が2人いることについて記者に質問され「心強い」というようなことを言ってました。カンヌハイライトを見ていると、スクリーニングが終わった直後、観客からの拍手も熱いものがあったように思いましたが、何よりも監督とキャストがみんなで抱き合って涙ぐんでいるのを見てぐっときました。この作品はベッドシーンなどのきわどいシーンが多いらしく中国での上映許可は降りないそうです。
   
  
映画祭期間中、ウォン・カーウァイの初英語作品「My Blueberry Nights」の新作発表のパーティがカンヌ市内の豪邸で行われました。主演のノラ・ジョーンズのほかに、ジュード・ロウナタリー・ポートマンレイチェル・ワイズの出演がすでに決定していて、さらにエド・ハリスケヴィン・スペイシー(!)の二人が出演に向けて最終交渉に入っているようです。今年からカンヌのショートフィルムコーナーに正式出展しているopenArtさんのレポートでこのパーティの模様がつづられています。

あっという間の12日間でしたが、今年の審査委員団はどんな作品を選ぶのでしょう。サプライズがあることを期待したいです。