トラン・アン・ユン新作

A la verticale de l’ete

フランス育ちのベトナム人監督は、自身の「ベトナム」3部作終了後にベトナム戦争に関するプロジェクトを進めているようです。
アメリカの小説である『ナイト・ドッグス』(K・アンダーソン原作)は、1975年戦争終結をむかえるまでベトナムに従軍し、帰還後オレゴン州ポートランドで抑圧されたなか警察官になった元兵士の物語です。その警察官ハンソン役はハーヴェイ・カイテルが演じる予定です。トラン・アン・ユンは以前「明らかに、ベトナムの20世紀は戦争の世紀だったと言えるでしょう。ベトナム戦争は私にとって重要なものです」と語っています。監督は、ポートランドでロケーションを希望しているようですが、あるポイントでは、戦争に関する撮影をするため、ベトナムへ戻りたいとも考えているようです。


どうも監督がかかえてる企画がふたつ?あるのか、それともこれは同じものなのか、ちょっとわかりませんが、ふたつのタイトルをあげておきます。『ナイト・ドッグス』と、もうひとつは「私は雨と来る」という意味の『 Je viens avec la pluie』です。このタイトルは時に、直訳すると「私は雨の後に来る」という意味になる『Je viens apres la pluie』と記述されていることもあります。ハーヴェイ・カイテルは2作ともに名前があがっていますが、前者の共演者にはホリー・ハンターとエリアス・コティーズの名前もあがっています。後者はトニー・レオンが現代的なキリストを演じると言われています。

たぶん『ナイト・ドッグス』としてひとつの作品が進められているのではないかと思うのですが・・・。どうなんでしょう・・・。どちらかがボツになったのか、そもそも初めからひとつの作品なのか・・・。ご存知の方いませんか?