cannes 07 My Blueberry Nights

ノラ&ジュード

いよいよ今夜開幕される第60回カンヌ国際映画祭
記念すべき60回目の今年は、オープニング作品に中国人監督としては初の、ウォン・カーウァイ最新作である「MyBlueberryNights」が上映されます。

準備も着々と進められています。
カーウァイも奥様と無事到着。
ジュード・ロウも到着。























トレーラーはhttp://www.allocine.fr/video/player.html?cmedia=18730399&cfilm=111805こちらです。とってもステキですよ。早く見たいです。

カーウァイ初の英語作品である「MyBlueberryNights」の音楽はなんとライ・クーダー
出演は、
Elizabeth・・・・・  ノラ・ジョーンズ
Jeremy ・・・・・   ジュード・ロウ
Arnie  ・・・・・  デヴィッド・ストラザーン
Sue Lynne ・・・・・ レイチェル・ワイズ
Leslie ・・・・・・  ナタリー・ポートマン
そして特別出演にシンガーのCat PowerことChan Marshall

Chanはジュードの元彼女という役だそうです。

噂されていたエド・ハリスはそもそも最初から出演してないのでしょうか、クレジットに名前は見当たりません。撮影現場では見かけられたティム・ロスの名前もありませんが・・・もしやこちらはカットされたのでしょうか。写真ばかりになってしまいましたが詳細はhttp://a69.g.akamai.net/7/69/7515/v1/img5.allocine.fr/marsdistribution/images/18/35/39/75/18391553.pdfこちらでどうぞ。

「My Blueberry Nights」

t43em6m46y2006-08-07

王家衛の現在撮影中の「My Blueberry Nights」ですが、NYのSOHOで撮影中です。とりあえず写真などUPします。

SOHO近くに住むレイチェル・ワイズ。5月末にダーレン・アロノフスキーとの間に産まれたばかりの赤ちゃんをつれてセットを訪ねて来た様子。スリングの中の赤ちゃん!小っちゃい〜。


なにやら王家衛と話し込むジュード・ロウ。バーの店員役のようで、衣装のチェンジ多し。セット内?の移動中いつもA4くらいの用紙を読みながら歩いてますが、それはもしや行き当たりばったりにたった今、追加・修正されるスクリプトだったりして。などとファンは思ってしまいますが、今回は作家のローレンス・ブロック氏が共同で脚本を書いてるようです。彼のニュースレターによると、いつ撮影が終わるのかはわからないとか。8月4日のジュードは、バーでケンカのシーンがあったみたいで顔に血糊らしきものがついてました。


ここでカンヌの審査員仲間(笑)のティム・ロスが追加キャストに加わったもよう。ほんとに仲良くなったんですね。


で、この映画の主役のノラ・ジョーンズです。ウォン・カーウァイは、彼女に会った時、本能的に演技に向いていると思ったそう。初めてフェイ・ウォンを見た時に感じたような、直感がはたらいたそうです。特別なオーラというものがあるとも話していました。

カンヌ映画祭最終日

t43em6m46y2006-05-28

いよいよカンヌ映画祭最終日。コンペ部門は日本時間本日深夜に発表になります。その前に、エキュメニック賞と国際批評家連盟賞の発表がありました。エキュメニック賞に輝いたのはアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の「バベル」。国際批評家連盟賞にはトルコのヌリ・ビルゲ・セイラン監督「IKLIMLER」が受賞しました。個人的には「アモーレス・ペロス」の監督であるイニャリトゥの「バベル」にパルムドールを受賞してほしいです。ちなみに写真は2001年に撮ったBMWショート・フィルムのプレミアにて、イニャリトゥとアン・リーと。下馬評が高いのは「バベル」「IKLIMLER」とペドロ・アルモドヴァル監督の「VOLVER」。期待していた「ドニー・ダーコ」(ジェイク・ギレンホールがいい!)のリチャード・ケリーの新作「SOUTHLAND TALES」は批判のコメントばかりで酷い書かれようですが(汗)。今回コンペ中唯一のアジア作品である中国映画「サマー・パレス」のロウ・イエ監督は審査員に中国人が2人いることについて記者に質問され「心強い」というようなことを言ってました。カンヌハイライトを見ていると、スクリーニングが終わった直後、観客からの拍手も熱いものがあったように思いましたが、何よりも監督とキャストがみんなで抱き合って涙ぐんでいるのを見てぐっときました。この作品はベッドシーンなどのきわどいシーンが多いらしく中国での上映許可は降りないそうです。
   
  
映画祭期間中、ウォン・カーウァイの初英語作品「My Blueberry Nights」の新作発表のパーティがカンヌ市内の豪邸で行われました。主演のノラ・ジョーンズのほかに、ジュード・ロウナタリー・ポートマンレイチェル・ワイズの出演がすでに決定していて、さらにエド・ハリスケヴィン・スペイシー(!)の二人が出演に向けて最終交渉に入っているようです。今年からカンヌのショートフィルムコーナーに正式出展しているopenArtさんのレポートでこのパーティの模様がつづられています。

あっという間の12日間でしたが、今年の審査委員団はどんな作品を選ぶのでしょう。サプライズがあることを期待したいです。

カンヌ、審査員記者会見

t43em6m46y2006-05-23

ウォン・カーウァイに、フランス政府より最高文化勲章なる「フランス共和国レジオン・ドヌール勲章」が授与され、21日叙勲式が行われました。フランスの文化大臣レノード・ドンヌディウ・ド・バーブル氏によってレジオン・ドヌール勲章を授与される王家衛


そんな王家衛ノラ・ジョーンズ主演の新作「My Blueberry Nights」。カンヌで大看板のポスターがお目見え。左上にはSTUDIO CANALのマークが。やはり制作・配給にからんでいるようで。

ところで今年のMoviePLUSはいい仕事してくれてます。これまでずっと映画祭公式HPの動画で見ていた現地のカンヌハイライト。今年は21日から31日までたっぷりやってくれます。日本のTVでリアルタイムに見れるとは感激です。それではそのカンヌハイライト。例によってカーウァイがらみのみのレポです。

[審査員記者会見]
王家衛「審査員団の皆といっしょに仕事ができて嬉しい。楽しい2週間になるね。私達は楽しいことが好きだから映画界にいるんだ。今後は様々な出品作を見て、これだと信じた作品をパルムドールに推す。皆で自由に意見を出し合いながらね。今年の映画祭に相応しい作品を選びたいね。映画人に国境はないんだ。国籍は違っても心は通じている。審査に当たっての方針などは決めていないよ。私たちが良いと思った作品を選ぶだけだ。」
以前もカンヌの別部門で審査員を務めたティム・ロスは「多種多様なジャンルの作品の中から自分のセンスを信じて選ぶつもりだよ。皆の意見が一致しない時は・・・楽しい議論になりそうだ(笑)」
こちらはマジメなコメントのモニカ・ベルッチ「最も重要な映画祭ですから審査員の責任も重大です。常に謙虚な気持ちで審査に臨みたいと思います。」
サミュエルLジャクソン「映画人たちの成功を賭けた大舞台だ。出品作はどれも期待が持てる。たくさんの映画の中から選ばれたんだ。容易なことじゃない。審査する私達もやりがいを感じるね。カンヌに招かれた監督や俳優は今後注目を浴びるだろう。審査員にとって難しいのは、作品から受けた思いを比較することだ。審査結果は私達が満足できるものであると同時に、世界中の人々が納得できるものにしたいね。」
パトリス・ルコント監督はフランス人らしいコメント「気に入った映画のためなら徹底的に戦うつもりです。今回の審査員は本当に多種多様ですよ。いろんな国の人々が集まっています。それでも無難な審査だけは避けたいですね。共同住宅の住人が集まって階段の壁の色を決めたとしましょう。様々な意見がでた結果、結局はベ−ジュにおちつく。誰も好きでも嫌いでもない色だからです。パルムドールを選ぶ際はそんな妥協はせず意見を戦わせたいですね。もし階段の壁が、少し変な色になっても、色がないよりマシでしょう。」
王家衛「今年は多くの若手監督が出品しています。若い才能に期待しています。」「きっと心に響く作品があるでしょう。そんな映画をパルムドールに選びたいと思っています。」「審査員は鏡のようなものです。選ぶ作品には私たち自身が反映されます。主観が入ることもあれば、鏡同様ゆがみも生じます。それは過大評価や過小評価につながるでしょう。今年の審査団は、曇りやゆがみのない鏡でありたいと思います。天使をサルと見間違えるようなミスはさけたいですね。」
と言ったところで、ティム・ロスが笑ってました^^。

カンヌ オープニング・セレモニー

t43em6m46y2006-05-20

今年も始まりましたカンヌ。審査委員長も15日にカンヌ入りして用意されたCarlton hotelに宿泊のようです。今年の祭典のポスターは、『花様年華』のチャイナドレスのマギー・チャン。マギーのしなやかで美しいシルエットが、あちこちに掲げられている様子です。


審査員のみなさんが到着。レッドカーペットを通って入場します。セレモニーの司会を務めるヴァンサン・カッセルは白のダブルのスーツが眩しくてなかなかセクシー。これを着こなせるのはフランス人かイタリア人くらいでしょうか。これまで司会は女優陣が務めてきたのもあって、ご本人も光栄かつ緊張気味のご様子。いろんな国の言語で短めの挨拶をする、なんてところがステキです。で、梅林茂さん作曲の「2046」のテーマ曲とともに、審査員のみなさんがひとりづつ登場。審査員席の頭上には、「2046」で登場人物たちがそれぞれ物思いにふけるホテル屋上のオリエンタル・ホテル東方酒店のネオンが!これ、香港から輸送したんでしょうか。

そしていよいよウォン・カーウァイ登場です。フランス語で軽く挨拶をして、英語でも会場のみなさんにご挨拶。そして中国語でアジアの方たちのために挨拶をしました。「審査委員長を務められて大変嬉しく光栄に思います。今回私は審査委員長を務めるわけですが、この栄誉はわたし自身の栄誉ではなく、中国、アジアを代表する映画業界・作家たちのものであり、彼らの代表としてやって来ました。」(場内拍手)たぶん内容はだいたいですがこんな感じでした。

そしてここからは英語でスピーチです。「どのような国に対しても既成概念なく公平に審査したいと思っています。わたしたち全員がここに集まっているのは、才能を持って映画を作る人々を評価しているからです。わたしたちが求めるものは、わたしたちを感動させ、わたしたちに動機を持たせ、そしてわたしたちの生活の基準を切り開いてくれる(?)映画であります。多くの仕事があるでしょう。かなりのプレッシャーを受けるでしょう。けれどもそれと並行して、わたしたちはこの審査をするという仕事において、大きな喜びを得ると確信しています。ですからわたしたち全員また11日後にお会いしてわたしたちの決定結果をお知らせしたいと思います。」
ここで、カーウァイに敬意を表してスクリーンに「2046」のフェイ・ウォンが映し出され、歌劇「ノルマ」の「清らかな女神よ」が流れ始めます。
シーンは、日本人の恋人との仲を、ホテルの支配人である父親に反対された娘フェイが、彼を想ってオリエンタル・ホテルの屋上で月光を見上げながら物思いにふけっている場面です。大音量で流れるオペラの音に苛立つ作家トニー・レオンは、従業員に「支配人に音量を下げさせろ」といいますが「ご自分で言ってください」と言われ、支配人室に向かいます。が、部屋からは日本に帰国したはずのフェイの恋人が戻ってきたことで、彼に会ってほしい娘と、日本人の恋人なんかには会わないという父親の口論が聞こえてきます。部屋の外ではソファに腰掛けた木村拓哉演じる日本人の恋人が茫然と一点を見つめて待っています。バックに流れるオペラの独唱が入るのですが、なんとここでソプラノ歌手アンジェラ・ゲオルギュー本人が「清らかな女神よ」を歌いながら登場。「カスタ・ディーヴァ〜〜〜♪」と壇上のカーウァイを見つめ、そして客席に向かって悲恋の歌を歌います。

前にもシルクド・ソレイユを登場させたりと、カンヌは粋な演出をしますね。スポットライトが彼女とカーウァイに当たり、生歌をバックにスクリーンには、ひとりタバコをふかすフェイが上りたつ煙を見つめます。なんだか少しだけカーウァイがフェイのシーンで「清らかな女神よ」を使いたかったかわかるような気がいたしました。ある意味「2046」ってオペラなんですね。カーウァイも感慨深かったのではないでしょうか。歌い終わったアンジェラと熱く抱擁をしたカーウァイは彼女に「Wonderful!」と言い、席に戻ってサミュエルLジャクソンとハイタッチしてました(笑)。そしてシドニー・ポワチエの開会宣言で今年も映画祭が幕を開けました。

前日の記者会見・写真撮影の様子。コンペ部門に出品の中国映画「summer palace」の上映には奥様を伴ってスクリーニングに向かいました。

cannes2006

カンヌ2006

今年のカンヌのポスター。これってもしかして「花様年華」のマギー・チャンでしょうか!?

今年の審査委員長はすでに発表があったように王家衛ですが、そのほかの審査委員のみなさんも発表されています。監督からは、なんとパトリス・ルコントが。そしてLucrecia MARTELとエリア・スレイマンが。 俳優からは、ティム・ロスサミュエル・L・ジャクソン。女優からは、モニカ・ベルッチにヘレナ・ボナム=カーター、そしてチャン・ツィイーの9名が審査にあたります。

今年のコンペティション部門、ほか部門をざっと見た限り、残念ながら日本映画はありませんでした。日本人俳優が出演している作品としては、ブラピ主演のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの新作「バベル」に役所広司が出演していてコンペ部門に選出されてます。そして、みなさん!チャン・チェン江口洋介主演の「silk」がコンペ外の招待作品に選ばれてますよ!この作品どうやら種田陽平さんが美術やってるみたいですね。いや〜なんだかうれしいなぁ。チャン・チェン好きだし江口洋介が出てるんなら多少は日本でも報道してくれると嬉しいんだけどな〜。そのほかコンペ外には、ジョニー・トゥの「ELECTION 2」やある視点部門には、オキサイド&ダニー・パン兄弟の「GWAI WIK (Re-cycle)」が。これはイーキンとアンジェリカ・リーが出てるんですね。前作でチャン・ツィイー主演の「パープル・バタフライ」でコンペ部門に選ばれたロウ・イエは今回もコンペ部門に選出されてます。

Competition
Opening film :Ron HOWARD THE DA VINCI CODE (Out of Competition)

Pedro ALMODOVAR VOLVER
Andrea ARNOLD RED ROAD
Lucas BELVAUX LA RAISON DU PLUS FAIBLE
Rachid BOUCHAREB INDIGネNES
Nuri Bilge CEYLAN IKLIMLER
Sofia COPPOLA MARIE-ANTOINETTE
Pedro COSTA JUVENTUDE EM MARCHA
Guillermo DEL TORO EL LABERINTO DEL FAUNO (Pan's Labyrinth)
Bruno DUMONT FLANDRES
Nicole GARCIA SELON CHARLIE
Xavier GIANNOLI QUAND J'ノTAIS CHANTEUR
Alejandro Gonzalez INARRITU BABEL
Aki KAURISMAKI LAITAKAUPUNGIN VALOT
Richard KELLY SOUTHLAND TALES
Richard LINKLATER FAST FOOD NATION
Ken LOACH THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY
LOU Ye SUMMER PALACE
Nanni MORETTI IL CAIMANO
Paolo SORRENTINO L'AMICO DI FAMIGLIA

Closing Film :Tony GATLIF TRANSYLVANIA (Out of Competition)

祝☆デジタルリマスター版発売決定!

Coffret Wong Kar-wai

とらバターさんとこで、王家衛の初期作品「いますぐ抱きしめたい」「欲望の翼」「恋する惑星」「天使の涙」の4作品が、デジタルリマスター版で6月23日に発売されるとのお知らせがっ!おまけに特典ディスクで未公開映像があるようなので、もう絶叫もんです!ちなみに写真は2004年11月にフランスで発売されたCoffret Wong Kar-wai 4 DVDです。 ジャケットがかっこいいですね〜。 こちらは「欲望の翼」「恋する惑星」「天使の涙」「ブエノスアイレス」が収録されていてメイキングなどはないみたいですが。。。

王家衛絡みの近況探ってみました。まずカンヌは4月20日に出品作品の発表があります。日本からは是枝監督の「花よりもなほ」あたりがコンペに選ばれそうですがさて。中華圏からの宣伝組には、ツィイーの「夜宴」にニコラス・ツェの「龍虎門」、チャン・チェン江口洋介の「詭絲」あたりが濃厚かと。ちなみに王家衛が審査委員長を務める今年のカンヌのオープニング作品には「ダ・ヴィンチ・コード」が上映される予定。その二日後に全世界同時公開なので話題ふりまくカンヌとしてはばっちり?! そしてカンヌ終了後6月にいよいよ新作「My Blueberry Nights」がクランク・イン(あくまでも予定)。キャストはノラ・ジョーンズジュード・ロウレイチェル・ワイズ(これもあくまでも予定)。レイチェル・ワイズって妊娠中なはずだけどそんなに早く復帰できるんだろうか(謎)。 ストーリーはニューヨークからカリフォルニアに向かうロード・ムーヴィーだとか。7月にはアップするとかいってますが「2046」の長丁場に懲りたのか「恋する惑星」みたなフットワークで描かれそうな予感。主演も歌姫ってのが同じですしね。もう一方エイドリアン・ブロディを迎えてニューオリンズの洪水の話を撮るというのは単なる噂でしかない模様です。

追加です。特典の内容がわかりました。詳細はこちら。未公開チャプター(ウォン・カーウァイ監督による解説付き)。これはグッジョブ。期待できそう。でも、正直タランティーノのインタビューもドイルのインタビューもいりません(汗)。それなら「いますぐ抱きしめたい」と「欲望の翼」の未公開チャプターを追加してほしいよっーーー!残念。いつかきっと「欲望の翼」の未公開映像出るよね、とまた期待するはめに・・・。