『Clean』、オープニング・セレモニー

Clean

コンペ作品フランスからは、オリヴィエ・アサイヤス監督の『Clean』で、過去を忘れて人生の再出発を願う女性をマギー・チャンが演じています。

開会式は30分くらい行われます。司会はフランス語のできる女優が務めます。ジャンヌ・モローをはじめシャーロット・ランプリングやクリスティン・スコット=トーマス、モニカ・ベルッチヴィルジニー・ルドワイヤンなどが務めてきました。審査委員長が登場しフランス語で挨拶をして、審査員の面々を紹介していきます。第54回の審査委員長を務めたノルウェーの女優で映画監督のリブ・ウルマンは「これぞ至高の名作という判断基準ではなく、強く語りかけてくる映画を選びたいと思います」と話していました。第55回の記念すべき開催では、ジル・ジャコブが「カンヌ・ストーリー」というカンヌの歴史を振り返るショート・フィルムを上映しました。その中には1968年に起こったパリ五月革命に呼応したゴダールトリュフォーたちによって、映画祭を中止に追い込むという場面も登場しました。「学生と労働者が闘っている時に、映画祭なんてうかれやがって」とゴダールは言っていました。
そしてオープニング作品に選ばれた映画の監督か俳優が、フランス語と英語で開会宣言をして、カンヌ映画祭が華々しく開幕します。中継はここで終わりですが、パレの会場にいるセレブたちはそのままオープニング作品を見ます。上映終了後は映画祭主催の公式パーティが行われます。コン・リーあたりは今年も開会式に参加しそうですが。