『2046』撮影中。

ゴージャス・コン・リー

昨日の深夜2時ごろコーズウェイベイのGoldfinch Restaurantで『2046』の撮影が行われました。現場には、トニー・レオンコン・リーが現れ、明け方まで撮影した模様。このGoldfinch Restaurantは『花様年華』でトニーとマギー・チャンがステーキをもぐもぐ食べていたレトロなレストランですね。

ウォン・カーウァイ(王家衛)とコン・リーがタッグを組むのではと囁かれ始めたのは、彼女がフランスの映画雑誌「STUDIO」誌で、wkwとの企画があると話したためでした。初めて仕事をしたのは、フランス版「VOGUE」誌でのコラボレーション。これまでのコン・リーといえばチャン・イーモウ映画における伝統的な中国人女性というイメージでしたが、wkwはこれまでになかった彼女の中のなまめかしく堕落する女性像を作り上げました。ロケはマカオで行われ、実際に映画のようにストーリー形式で撮影されました。いつものように美術監督はウィリアム・チャンが、撮影はウィン・シャの手によるものです。カム・コクリョンもコン・リーの相手役で登場しています。

この撮影がきっかけで、ミケランジェロ・アントニオーニスティーブン・ソダーバーグとのオムニバス映画『eros』において、wkwは『愛神』にコン・リーチャン・チェンを迎え入れます。これは「VOGUE」誌での撮影がwkwにアイデアをひらめかせたと言われています。