2004オープニング

2004

いろいろとニュースが入ってきているようですが、どうやらフェイ・ウォン昨日の夜タイから香港に帰ってきたようです。木村拓哉がタイに行っていたという噂もありますが公表されてないので真実かどうかはわかりません。日本にいるチャン・ツィイーはインタビューで『2046』が中国国内の審査を通過したことを喜んでいました。そして16日に東京からカンヌへ向けて出発するそうです。

wkwは、カンヌ前の最後の最新インタビューに答えて「4年間みんなを待たせただけの甲斐はある作品になっている」と語っています。フランスの映画専門誌「カイエ・デュ・シネマ」のカンヌ特集号では、『2046』にもスポットをあてカンヌ選考委員のインタビューを載せています。彼らは完成された『2046』を見ていなくて、しかしながらwkwの用意した数シーンを参考にし、過去のwkwの作品のレベルと考え合わせてノミネートの運びとなったということです。


昨日のオープニングで最も気になったのは、タランティーノがVIVA CINEMA!!と叫んだことではなく(こんな人いませんよ〜。笑)ソフィアと本当に付き合っていたということ(笑)。これはwkwにとって有利に働くのかどうか。きっと時間があればソフィアもカンヌで『2046』を見ていくでしょうから感想ぐらいはお互い話すと思うのですが。ちなみにwkwが監督賞受賞したときは、当時タラと付き合ったいたらしいミラ・ソルヴィーノコン・リーが審査員のメンバーでした。もうひとつ、気になったのはツイ・ハークのこと。実はタラよりもこの人が『2046』をどう評価するのか、が重要な鍵を握っているようないないような・・・。今までのwkwの作品をどう思っていたのかが気になります。知りたいです。

思うに2000年から「2046がカンヌを第一選択として目指してくれさえすればいいのです」と待ち続けてきたジル・ジャコブらは、wkwは自分たちが発見したという自負があるでしょうから(映画祭にはそういう役目もありますしね)ここらでやはり『2046』に大きな賞を、と思っているはずです。得てして狙いとは外れるものですが、そんな狙いもある中、審査委員長にタラを抜擢したのかなと。それと、中華圏からもツイ・ハークを招いたのかなと思うのですが。そう考える理由のひとつに、近年振り返ってみるとアジア人で審査員メンバーになった人はカンヌでコンペ入選経験のある監督か、出演経験のある俳優だったりするのです。もちろん中にはスケジュールが合わなくて断ったという人もいるでしょうが・・・。2003年は、2001年に『鬼が来た!』でグランプリを受賞したチャン・ウェン。2002年は、2000年の招待作品『グリーン・デスティニー』に出演したミッシェル・ヨー。2001年は、2000年に『ヤンヤンの夏休み』で監督賞受賞したエドワード・ヤン。1997年には「活きる」のコン・リー(それにしても日本人は審査員メンバーに入っていませんね)。ツイ・ハーク知名度はあるとは思いますがカンヌとはあまり縁のない人だと思うのです。単なる都合のいい解釈になっていますが(笑)。さてさてどうなるやら・・・。

毎年似たようなことを言っていますが、今年は1つの作品に重要な賞が重ならないよう配慮するようです。特に今年は若手をプッシュしていきたいようですから。