カンヌも終わり

やったね〜マギー!

ここ何日か睡眠時間が激減していて山のようにあるレビューも一部を読むのが精一杯。今年のカンヌは予想以上に面白かったです。去年と同様政治色の強い年にもなりました。昨年下馬評でダントツだった「ドッグビル」が無冠に終わり、今年Screen Internationalの星取り表ではダントツだった「2046」や「モーターサイクル・ダイヤリーズ」も無冠に終わりました。「ボーリング・フォー・コロンバイン」がカンヌのコンペでドキュメンタリーとしては確か40年ぶり?に選出されたのが2002年。その年の審査委員長デビッド・リンチカンヌ映画祭55周年記念特別賞だったかを急遽設置して受賞しました。「レザボア・ドッグス」ばりのバイオレンス・アクションでタラ好みと評判だった「オールド・ボーイ」がパルムドールかとフランス・ヤフーでも記事になっていたのでもしやと思っていたけれど、ドキュメンタリー映画パルムドールが与えられました。カンヌ史上最高の25分間のスタンディング・オベーションで評判もかなり高かったしタランティーノ←ハーヴェイ・ウェインスタイン→マイケル・ムーアとくれば当然だったのかも、名前を読み上げられたときのマイケル・ムーアの表情がいい!アメリカの選挙よりも前に日本で見たいです。昨年と違うのはやはりアジア勢が4部門で受賞したことです。グランプリを受賞した「オールドボーイ」は演技派チェ・ミンシクの主演。「シュリ」北朝鮮兵士役で日本でも注目れ、2002年に韓国人として初めてカンヌで受賞したイム・グォンテク監督の「酔画仙」でも主演しています。当時の授賞式では監督のスピーチを聞きながら感極まって泣いていたのが印象的でした。「2046」のチャン・ツィイーも最後まで食い込んだらしい主演女優賞が「Clean」のマギーに与えられたのは嬉しいかぎり!こちらのカンヌレポートでもマギーは良かったと書かれていました。レッド・カーペットに「2046」や「モーターサイクル・ダイヤリーズ」組が現れなかったのでその時点で受賞はないと思ってましたが、まさか主演男優賞が日本の中学生の男の子に与えられるとは!今回1番のサプライズ&ちょっと感激しました。トニーやガエルはこれからも益々活躍していくだろうしまたチャンスがあるでしょうから。ある意味日本人の俳優部門の初受賞がこの最年少の男の子に与えられて良かったように思います。タイ映画「トロピカル・マラディ」も「オールド・ボーイ」も日本で早く見たい。こちらとしてはどの映画もまだ見れていないぶん星取り表とは別の予想もまたなかなか興味深かったです。しっかり柳楽優弥くんを主演男優賞に上げている人もいました。


今のところ出ている「2046」フランスでのレビュー。まだまだ増えてくると思います。(星4つが最高)
L'Humanite ☆☆☆☆
Telerama ☆☆☆☆
Le Monde ☆☆☆☆
Zurban ☆☆☆
Liberation ☆☆